途中でひかるちゃんと別れ、私は自転車に乗って長い坂を登り切り、家に着く。
自転車を庭に停めていると、不意にガチャンとドアが開く音がして、私は反射的に顔を上げる。
家から出てきたのは、お姉ちゃんだった。
お姉ちゃんだ……。
買い物に行くのか、真っ赤なブランド物のバックを肩にかけているお姉ちゃんは、私を見るなり、顔をしかめた。
「花じゃん」
普段私を無視するお姉ちゃんが、私を見てる。
なにか、なにか言われるのかな……。
ドキンと心臓が嫌な音を立てて、反応する。
お姉ちゃんがこちらに向かってツカツカと歩み寄る間、私はまともに顔を上げられずうつむいたままで。


