2人で笑い合っていると、ふいにひかるちゃんが目を開き、あっと図書館には似つかわしくない大きな声を上げた。
直後、図書館だということを思い出したのか、ひかるちゃんが口を両手で塞ぐ。
だけど、依然その表情は焦りでいっぱいで。
視線の先には、私の後ろの壁に掛けられた時計。
「や、やばい……!
ちょー大変!
6時には家に帰らなきゃいけないんだったーっ!
マミーに怒られる……!」
手の下でもごもごと口を大急ぎで動かすひかるちゃん。
「ええっ?」
時計が示しているのは、5時55分。
図書館からひかるちゃんの家までは、自転車に乗って最低でも15分は掛かるって言っていたよね。


