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それから夏休み中は、お父さんとお母さんに見つかってはいけないから、蓮とは会わないことになった。
ひとりの毎日は寂しいけど、あの日の夜蓮がくれた言葉が私を励ましてくれていた。
『花が俺を必要とするなら、いつでも飛んでくるっつーの』
『俺が、助けてやる。
花の居場所を作ってやる。
これ以上、花につらい思いさせねぇから』
『俺は、花が想像してるよりずっと、花のこと大事に思ってるよ』
その言葉が、何度も私の弱い心を救ってくれた。
目を閉じて、一言一言を噛みしめる。
大丈夫、蓮がいてくれるから ───。


