まるで透明人間になってしまったようだった。 ……この世界から、本当に消えてしまいたい そう願うようになっていた。 「そしたらね、気づいたら……声が出なくなっちゃったの」 「声……?」 蓮の声が掠れて聞こえた。 隣に座る蓮は今、どんな顔をしているんだろう。 「家族の前になると、喉が締めつけられているみたいに声が出なくなるの……」 「そのことを家族は知ってるのか?」 蓮の問いかけに、力なく首を横に振る。 「ううん、知らない……。 言えないよ。 家には、私の居場所がないから……」