【完】365日、君をずっと想うから。



「いたっ!?」



「ばか」



落ちてくるその声は怒りをはらんでいて。



そうだよね。

やっぱり、こんな時間に呼び出したこと怒って……



「家の中で待ってろっつーの。
こんな夜遅くひとりでいるんじゃねぇよ」



「え……?」



蓮の言葉に思わず瞠目し、頭をさすりながら再び顔を上げた。



呼び出したことを怒ってるんじゃなくて、心配してくれたの……?



目の前に立つ蓮はよく見ると、肩を大きく上下に揺らしていて。



その背後には、自転車が停めてある。



蓮、急いで来てくれたんだ。


きっと自転車を飛ばして。



こうして胸がいっぱいになるのは、やっぱり蓮のせいだよ。



心臓が騒がしくなるのも、全部蓮のせい。