「じゃあ早速、夏休みの予定立てちゃう?」



「うんうん!
わーっ、最高すぎーっ!」



なんて、キャッキャキャッキャとふたりで夏休みの予定を立て始めたときだった。



《キーンコーンカーンコーン》



校内アナウンスが流れてきたのは。



反射的に、アナウンスに耳を傾けようと、スケジュール帳に書き込みをしていた手が止まる。



《第一学年主任遠藤から連絡。
1年2組、森永ひかる。
至急職員室に来なさい。
繰り返します ───……》



呼び出し?



遠藤先生といえば、私のクラスの数学担当で、スパルタとして有名な先生。



その遠藤先生がひかるちゃんを急に呼び出すなんて、どうしたんだろう。



と、ひかるちゃんの方に顔を向けると、

「うげっ」

ひかるちゃんはそう声を上げ、苦虫を潰したような顔をしていて。