相変わらず口は悪い蓮だけど、私が寒く感じてたのに気づいてくれたのが、なんだか嬉しくて。
7月とはいえど、時折吹きつける風は私の身体を冷やしていたんだ。
「蓮。
私、決めた、お願いごと」
「なに?」
「〝蓮とこれからも一緒にいられますように〟」
蓮が、微かに目を見開いた。
「えへへ、やっぱりこれが今の私のお願いかなぁ」
はにかみながら笑顔を向けると、蓮は眉を下げてそっと静かに微笑んだ。
「やっぱりばかだなぁ、花。
そんなお願いしなくったって、ずっと見守っててやるっつーの」
そう言いながら、コツンとおでこを小突かれる。
「蓮……」
あまりにも蓮の笑みが優しくて、ドキンと心臓がうごめいた。
夜のせいかな。
今日は心臓が過剰に反応してる気がする。


