「ねぇ、蓮。
来年の七夕も、こうして一緒に夜空を見上げようね」
そう言いながら笑顔を向けると、突然フワッとなにかを頭の上から掛けられて、視界が真っ暗になった。
そして、ぐしゃぐしゃと乱暴に頭を撫で回される。
「わっ……」
「風邪引くなよ、チビ」
頭をすっぽり覆ったそれを手に取ってみれば、それは蓮の着ていた薄手のセーターで。
顔を上げると、蓮がふっと柔な笑みを浮かべていた。
「冷えてきたから着とけ、それ」
「ありがとう……」
そうつぶやき、そのまま閉じようとした口。
と、私は慌ててその動きを変えた。
「っていうか、私、チビじゃないもん!」
そこ、すごく引っかかった!
160センチはあるし、クラスでも中間よりは大きい方だし!
「そんなの俺からしたら、十分チビだっつーの」
「むーっ」


