スリッパを借りてベランダに出れば、予想どおり、空一面に広がった星々が目に飛び込んできた。
「わーっ!
もう星でてる!」
蓮の隣に立ち、手すりに掴まり空を見上げる。
涼しい風が、私と蓮を包み込む。
いつもより星々の煌めきが眩しく感じるのはなんでだろう。
それになんだか、空が近いようで。
「短冊とか書いたなぁ、小学校で。
懐かしいー……」
「へー」
七夕なんて、こんなふうに思いだしたのは、小学校以来だと思う。
クリスマスも節分も自分の誕生日も。
いつの間にか、そういう年間行事が薄れていくから。
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