【完】365日、君をずっと想うから。



スリッパを借りてベランダに出れば、予想どおり、空一面に広がった星々が目に飛び込んできた。



「わーっ!
もう星でてる!」



蓮の隣に立ち、手すりに掴まり空を見上げる。



涼しい風が、私と蓮を包み込む。



いつもより星々の煌めきが眩しく感じるのはなんでだろう。



それになんだか、空が近いようで。



「短冊とか書いたなぁ、小学校で。
懐かしいー……」



「へー」



七夕なんて、こんなふうに思いだしたのは、小学校以来だと思う。



クリスマスも節分も自分の誕生日も。

いつの間にか、そういう年間行事が薄れていくから。