【完】365日、君をずっと想うから。



でも、私の視界に入るその顔は、あまりにかっこよくて。



直視できず、やっぱりそらしちゃう。



と、そらした視線の先に、私はテーブルの隅に置かれたペンダントのようなものを見つけた。



なんとなく見覚えがあって、私は頭に浮かんだ疑問を蓮に放っていた。



「これ、なに?」



つぶやくと、私が見つめているものに気づきいた蓮が「あぁ、」と声を上げた。



「懐中時計」



懐中時計かぁ。



それなら知ってる。



ボタンを押すとパカッて開いて、携帯できる時計のことだよね。



「蓮の?」



「まぁそんなとこ」



「へぇー」



手のひらに乗るほどの大きさの懐中時計には、とても細かく彫刻が施されていて、握れば粉々になってしまいそうなほど繊細で。



人間の手や機械によって作られた感じがしない。



人為的でも機械的でもなく、それはまるで、魔法の結晶みたい……。



蓮がこれを持っているなんて、ちょっと意外だなぁ。