蓮の部屋は、男の人3人暮らしとは思えないほど、とても綺麗に整理整頓されていた。
無駄なものがなく、清潔感に溢れている。
ここに蓮が住んでるのかぁ。
そう思うと、なんとなくくすぐったい気持ちになる。
「そこら辺、適当に座ってていいから」
キッチンの方からそう言われ、私はおずおず部屋の中心にあるテーブルの近くに座る。
「なんか食う?」
「あっ、お構いなく……!」
「こんなのしかねぇけど」
キッチンから出てきた蓮がテーブルの上に置いたのは、来客用なのかいくつかのお菓子が乗ったプレート。
「ありがとうっ…」
そう言いながら、私の前に座ろうと屈んだ蓮をちらりと見上げる。
外で会うときとは違う、独特の距離感と心臓の慌ただしさ。
男子の部屋に入ったのなんて初めてだから、緊張してるんだ、きっと。


