【完】365日、君をずっと想うから。



聞き返そうとしたとき、私を包み込む腕の力が緩み、やっと腕の中から解放され、ドキドキしながらおずおずと顔を上げると、

……っ!?

目の前にはなぜか不機嫌な顔の蓮。



「ほんと花ってバカだな」



「へっ!?」



さっきまでの蓮はどこに行ったのやら、目の前に立つ蓮は呆れたような顔で暴言を吐いてくる。



「どうせ、ひかるから家族のこと聞いたんだろ?
でも、ガキじゃあるまいし、夜ひとりだって寂しくなんてねぇから。
俺をみくびんな」



「う、うぅ……」



たしかに、勝手に寂しがってるんじゃないかって決めつけてたけど、蓮ってそこまで弱くなかった……。



なんてったって、元ヤンだし。



しかも、いきなり押しかけちゃったりして……。


完全に私の空回り。



「ご、ごめん……。
帰るね……」



しょんぼりうつむき、蓮に背を向け、帰ろうとドアに手をかけたとき。



「ちげーよ」