【完】365日、君をずっと想うから。



「蓮は、蓮はいつも私に優しくしてくれるよね、」



いつだって、手を差し伸べてくれる蓮。



口では意地悪なこと言うけど、その瞳の奥には絶対優しさが潜んでいるんだ。



「でも……蓮はお父さんもお兄さんも家にいなくて、ひとりなんでしょう?
私なんかが迷惑かもしれないけど、でも、蓮がひとりで寂しい思いをしてるなら、私がその寂しさを少しでも拭ってあげたいの」



蓮をひとりにさせたくない。

そう思ったら、私はここに来ていた。



蓮に悲しい思いはさせたくないの。



私が優しさを貰っている分、蓮のことも優しさで包み込んであげたい。



目を見開き、ただ私に視線を落とす蓮。



多分、髪ボサボサだし、息が切れてるから上手に話せてない。



……だけど。



伝えたいことをすべて言い放った私は、はぁぁっとため息をついた。



「でも、良かったぁ……。
蓮をひとりで泣かせてなかった……」



ひとりで泣かせるところだったかもしれない。



……だって、ひとりは寂しいもの。



安堵から思わず笑みがこぼれた、そのときだった。



ぐいっと手を引かれ、部屋の中に連れ込まれていたのは。