蓮が私の頰から手を離した。
「あと、なんでそんなに自信ないのか知らねーけど、もうちょっと自分の容姿自覚したら?」
「へ?」
私の容姿なんて、地味で華もなくて……
「花は可愛いよ」
「……っ」
な、なっ……。
こっちをまっすぐに見つめて放たれた言葉に、胸がドキンと高鳴るのを感じた。
そんなこと異性から言われたことなんてなくて、体が一気に熱を持つ。
と、顔をまっ赤にさせた私を見て、慌てたように上体を上げそっぽを向いた。
「今の、俺が言ったってのは忘れろっ……」
口もとを手の甲で隠す蓮の耳が、ほんのり赤くなっているような気がして。
忘れろ、なんて言われたって……
なんでか胸がざわついて、忘れられないよ……。


