うつむいてしょんぼりしていると、盛大なため息が降ってきて、直後突然伸びてきた手にガシッと両頰をつままれ、否応なしに上を向かされた。
「は、はひふんほっ」
「そんなの似合わねーよ、バカ」
「ふぇっ……」
「花は花のままでいいんだよ。
その代わり、上向いてろ。
言ったじゃん、花の目は綺麗だって」
蓮が腰を曲げているせいで、顔を上に向けさせられているこの状況では、蓮の顔はあまりに近くにあって。
心臓が騒がしさを感じ、
私を見つめるまっすぐな蓮の瞳に吸い込まれそうになる。
そして、蓮の力強い言葉は、私の胸のしこりを溶かしていく。
出会ったあの日、蓮は言ってくれていたね、
『やっぱ、綺麗な目してる』
って。
「蓮……」


