でも、森永さんは違った。 森永さんだけは信じられた。 なぜか、ちっとも怖くなかったの……。 だけど、森永さんに連絡しようにも連絡先を交換していないんだよね、私達……。 改めて悟らされてしまう。 森永さんのこと、全然知らなかったことに。 どうすればいいんだろう、私……。 「はぁ……」 暗い気持ちを吐き出すように、またため息をついたとき。 「なにため息ついてんだよ。 幸せも逃げるっつーの」 突然頭上から降ってきた声に、反射的に顔を上げた私は、思わずはっと息を呑んだ。