「小暮ちゃんも蓮と仲良いよね。
付き合ってるの?」
へっ!?
れ、蓮と私がっ!?
森永さんのありえなすぎる発言に、思わず食べていた卵焼きを吹き出しそうになる……
のを慌てて堪え、ぶんぶんと手を振って否定する。
「ないない!
えーと、友達!」
友達……と言いながらも、言いなりの方がしっくりくるような。
「えー、ふたりお似合いなのになぁ。
この前小暮ちゃんと蓮が話してるところ見かけたんだけどさ、小暮ちゃんを見る蓮って、びっくりするくらい優しい顔するよね」
「え……?」
「蓮があんなに穏やかな顔で笑うの、想像できなかった。
小暮ちゃんのおかげだね」
「……っ」
穏やかな顔で笑ってくれてるんだ、蓮……。
自分では気づかなかったけど、森永さんは気づいてくれていて。
そっか……
なんだか嬉しいな。
私が蓮を穏やかな顔つきにさせてる、なんてそんなおこがましいことは思わないけど、
でも穏やかな表情を私に向けてくれてるってことが、胸の奥がじんわり熱くした。
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