【完】365日、君をずっと想うから。



「小暮ちゃんのお弁当、おいしそーっ!」



お弁当の蓋を開けると、反対側に座った森永さんが覗き込むようにして高い声を上げた。



「ほんと?
あ、ありがとう……っ」



「小暮ちゃんママ、料理上手なんだね!」



きっと森永さんからしたらなんてない言葉が、私にはズシンと心に重い石がのしかかったようで、思わず箸を持った手が固まった。



あ……。



「あ、えと……自分で作ってるの」



「へぇっ! 小暮ちゃん手作り!?
えらーいっ!」



感心したように、大きくくりっとした目をさらに丸くする森永さん。



褒めてくれたのはすごく嬉しい。


嬉しい、けど……この話はしたくないな……。



私は咄嗟に話題を変えるように、別の話を切り出した。



「そういえば、森永さんって、蓮と仲良いの?」



「蓮?
うん、中学からの友達!」



そっか、だから親しそうに話してたんだ。



あのときは早とちりしちゃって、申し訳なかったなぁ。