するとそんな私を見て、森永さんが目を細めて微笑んだ。
首をかしげた振動で、赤みがかった髪が揺れる。
「小暮ちゃんって、そんなふうに笑うんだね」
「え?」
突然投げかけられた思いがけない言葉に、思わず私は目を見開いた。
「小暮ちゃんって、すんごい美人で可愛いのにだれとも話さないから、人と絡むのが嫌いなのかと思ってた」
「そんな、」
人と絡むのは苦手じゃなくて、苦手なだけだし、
それに私が美人で可愛いなんて、そんなこと言われたら、天と地がひっくり返っちゃうよ。
「なんだか近寄りがたい感じがしてたんだ。
でも、あたしの勘違いだったみたいだねっ!」
「森永さん……」
私……自分から壁作ってたんだ……。
自分から友達作ろうとしなかった。
ひとりでも大丈夫。
そう自分に言い聞かせて。
─── 本当は、なによりも〝ひとり〟が怖いくせに。
森永さんの言葉は、私に大切なことを思い出させるようで。


