【完】365日、君をずっと想うから。



するとそんな私を見て、森永さんが目を細めて微笑んだ。



首をかしげた振動で、赤みがかった髪が揺れる。



「小暮ちゃんって、そんなふうに笑うんだね」



「え?」



突然投げかけられた思いがけない言葉に、思わず私は目を見開いた。



「小暮ちゃんって、すんごい美人で可愛いのにだれとも話さないから、人と絡むのが嫌いなのかと思ってた」



「そんな、」



人と絡むのは苦手じゃなくて、苦手なだけだし、

それに私が美人で可愛いなんて、そんなこと言われたら、天と地がひっくり返っちゃうよ。



「なんだか近寄りがたい感じがしてたんだ。
でも、あたしの勘違いだったみたいだねっ!」



「森永さん……」



私……自分から壁作ってたんだ……。



自分から友達作ろうとしなかった。



ひとりでも大丈夫。

そう自分に言い聞かせて。



─── 本当は、なによりも〝ひとり〟が怖いくせに。



森永さんの言葉は、私に大切なことを思い出させるようで。