「へ……っ?」



思わず口から漏れたのは、素っ頓狂な声。



だって、マカロン……?


突然なんで?



蓮の言葉の真意が読み取れず、浮かんできた一番の疑問をおずおずと尋ねる。



「蓮、……マカロン好きなの?」



「好きじゃない」



蓮ってば、即答!



たしかに、蓮とマカロンはあんまりイメージが結びつかないけど……。



「じゃ、じゃあなんで」



「作ってこいって言ってるんだから、作ってこいよ」



「私、お菓子作りとかあんまりしたことないし……」



「努力しなよ」



「で、でも、明日提出の課題が……」



「へぇ、俺の命令に逆らうわけ?」



蓮が妖しげに口角を上げ、瞳をギラリと挑戦的に光らせた。



なんだな嫌な予感……。