私と君が出会ったのは、高校1年生の頃。

私は友達の紹介で、演劇部に入った。

私「よ、よろしくお願いします。」

私は、クラスの友達の佳乃に連れられて、学校の離れにある【桜会館】にやってきた。

演劇部は離れのここで練習をしているらしい。

佳乃「ほらほらー!かわいいっしょ!私の彼女!」

祐樹「うっせ。女同士のくせにw彼女とか羨ましすぎるぞ!リア充が!」

佳乃「うるさいですよ。黙ってください。先輩」

祐樹「なんだと!」

この男の人は先輩らしい。顔は…まあまあかな。

智紀「おい、神崎。うるさいぞ!びびってるから!この子!」

神崎というのか。神崎先輩と呼ぼう。

ところで私はびびってなどいない。ここにいる時の自分のキャラを探しているだけだ。

で、こいつは誰だ?神崎先輩とタメ口ってことは同学年か。こいつも顔は普通だな。イケメンはいないのか!

雪「那坂先輩も十分うるさいです。」

智紀「ああ??w」

ほう。那坂というのか。この男。それにしてもキャラ濃いな。さすが演劇部。

佳乃「あー!もー!いいから自己紹介してください!じゃーまずは桃香から。」

私「え、私?……えっと、姫宮桃香です。えっと…絵を描くのが好きです。」

とりあえず無難な自己紹介である。

佳乃「次は神崎先輩!」

祐樹「えー俺ー?えっとぉ神崎でーす。3年生です。くれぐれも神崎って呼んでね。」

私「え、あの。」

祐樹「ん?」

私「……。」

佳乃「名前ですよ!下の!」

祐樹「いらなくね?」

佳乃「聞きたいよねー!ねー!桃香!」

私「え、あ…うん。」

嘘。全然。くっそどうでもいい。

智紀「ほらほらーw神崎!言えよーwww」

祐樹「うっせぇ………祐樹…」

あ?こいつ散々引っ張っといてフッツーの名前やなぁ!
時間返せよおい。つーか隠すとこあるか?あ?

私「……」

亜香里「ふつーの名前だよねー。隠す必要ないよね。」

お、こいつ初めて喋ったな。にしてもちっちゃ。

私「あ、いい名前だと思いますよ?」

智紀「よかったな!神崎!」

佳乃「そーですよ。なんで隠す必要あるんですか」

雪「ねーほんとそれ。」

祐樹「だってなんか女みたいじゃん!」

そんなことでウジウジ言ってる方が女っぽいとおもうけどね。

智紀「じゃあ、次俺ね!えっと、那坂智紀。3年だよ。よろしく。」

私「よろしくお願いします。」

亜香里「坂田亜香里です。えっと…1年生だよ。」

智紀「小学?」

亜香里「高校生です!」

ちっちゃいもんねーわかるわかる小学生って言われるの。

雪「渡辺雪だよ。よろしく。1年生!仲良くしよーね」

私「あ、うん。よろしく。」

佳乃「私はー」

私「佳乃は知ってるからいいよ。」

佳乃「あ、はい。」

祐樹「おおー!そんな感じなんだ桃香。」

早速呼び捨てか。許可してねーぞ私。

佳乃「違いますよ!いつもはもっと天然です!こんな子じゃないんです!」

うん。そーゆーキャラにしてるからね。

祐樹「まあまあ、じゃ」

皆「よろしくー」

私「あ、よろしくお願いします。」



こうしてあの人との出会いはとげられた。