「もしかしたらまた会えるかもじゃん?」 「ないない(笑)」 普通さ?こういう時応援するもんじゃないの? そう思ったけど、口に出して言うことはなかった。 美穂って毒舌だからあとが怖いんだよね… そして一日はあっという間に過ぎて気付けば下校時間。 「じゃあねぇ!」 「あ…ちょっと!ひなた?!」 そんな美穂の声を無視してあたしは急いで駅へ向かった。もしかしたらあの人にまた会えるかもしれない… そんな淡い期待を持ちながら下り坂を少し小走りで歩く。