「嘘つき!…萌花のことなんでしょ?」 萌花ちゃん… 昨日の光景が頭の中に浮かぶ。 でも「そうだよ。」なんて言えるはずもなく、あたしは横に首を振った。 「教えてくれなきゃ絶交だから!」 顔を上げて美穂の方を見ると今にも泣きそうな顔をしてあたしを見る。 「分かった、分かった!じゃあ放課後話すよ。それでいい?」 あたしがそう聞くと美穂は首を縦に振り、納得した様子だ。