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「…キョウヤ?」
結局あの後は、まるで今までの時間を埋めるかのように抱きしめ合っていた私達に、ケイゴとチヒロさんが駆け寄ってきて
「本当良かった」というチヒロさんの言葉と「まったく世話かけやがって」と言いつつも笑ってくれたケイゴにたくさんお礼を言った。
本当に二人にはいくらお礼を言っても、感謝をしてもしきれない。
その後はいつも通りキョウヤのマンションに行く事になって、今度はあの黒塗りの車で二人一緒にキョウヤの家へと向かった。
そして今私はシャワーを上がりリビングに戻って来たところで、キョウヤがいない事に気がつく。
リビングを一周グルリと見渡すとカーテンが風で揺れている事に気が付き、そこに向かうとベランダにいるキョウヤが目に入った。
「こんな所でどうしたの?」
ベランダにいるなんて珍しい。というか初めて見た。
私はそのままカーテンを開けるとキョウヤの隣へと行く。
「街、見てた」
「街…?」
キョウヤの視線の先には煌びやかに輝く夜の街。
高層マンションなだけあって、それは街全体を一望できるほどの景色で…ここからの景色ってこんなに綺麗だったんだ。



