倉庫のはじにあるイスで漫画を読んでいると、周りのメンバー達がザワザワとしだした事に気がつく。
それに合わせて目線を漫画から外すと入り口の前で思わず目を止めた。
倉庫の入り口に停められた黒塗りの車
その車はフルスモークで中に誰がいるのかは分からない。
だけどあれは間違いなく如月組の車だ…
だって普通の車があんなに黒光りしているわけがない。あんなにフルスモークなわけがない。
それに何より何度も乗ったあの車を…私が忘れるわけがない…
思わず漫画をボトリと膝の上に落とす。
何故…何で…
ただその車を見つめた…
でもそれは見つめたくて見つめてた訳じゃない。目が離せなかったんだ…
忘れようと思っている矢先に現れたその車を。
どこか圧倒的存在感を放つその車を…



