ケイゴのお父さんと話してから3日がだった。
もちろん目の腫れは引いた。
私の噂をしてくる人もソウのお陰でいない。
そのおかげでかあの日の事を思い出す時間が少し減ったように思う。
きっと学校中の皆んなの中からあの噂が記憶から消えていくように、私の記憶からも少しずつ消えていくのかもしれない。
そしてどんどん考える時間が減ってそのままこの想いがゼロになるのかもしれない。
正直今はまだ全然無理だけど…でも何年何十年としたらきっとそんな時が来る。
「ナオ、帰るぞ」
きっとキョウヤがいない事が当たり前になって、側にいられない事が普通になる。
「おーい、ナオちゃん?」
窓の外をボーッと見つめていると、梶君に目の前で手をフリフリされてハッとする。
「あ、ごめん!ボーっとしてた」
「うぅん、行こう」
部活に行く人達の波を見ながら机に掛けてある鞄を持って急いで立ち上がる。
きっともう…こうやって思うことさえ無くなれば…私はきっと元に戻る。
キョウヤのいないのが当たり前な世界に…



