玄関を飛び出してすぐ、数メートルした先でケイゴによりガシっと腕が掴まれる。
「おい!仕方ねェってなんだよ!諦めんのかよ!!」
強く掴まれた腕を振り払うようにして身体をよじらせケイゴを睨みつける。
「じゃあどうしろって言うの!私の為に他の人達を見捨てて下さいとでも言えって!?」
大きく言葉を吐き出した瞬間、瞳からは大きな涙粒が大量に溢れ出した。
こんなの八つ当たりだ…せっかく協力してくれてるケイゴにまで…私は最低だ…
「…うぅッ」
さっき泣いたせいですでに腫れぼったい目からは、まるで止まる事を知らないかのように涙は溢れ出してくる。
そんな私をケイゴはやっぱり怒ること無くて、片腕で私を抱き寄せると頭にギュッと力を込めた。
「怒鳴って悪かった、とりあえず今日は帰れ。ソウ呼んでやるから」
ケイゴは優しくそう言うと、ポケットから携帯を取り出してソウに迎えに来るよう電話してくれているようだった。



