もしも私が、何千人もの生活が自分にかかっているとしたらどうしてた…?
キョウヤのようにしてた…?
それとも自分の幸せを選んでた…?
そんなの分からない。
けど、私はキョウヤのこの選択が間違ってるとは思わない。
キョウヤは優しいから…きっと自分の幸せよりもみんなの事を考えたんだ。
いつかソウに言われた、キョウヤと仕事は切り離せないって意味…今凄く実感した。
キョウヤの行動、人生の全てがたくさんの人を左右する。
そんなキョウヤの決断を、キョウヤの決意を…私なんかが崩して良いわけないんだ。
私はケイゴの手を離すと、お父様にお辞儀だけしてそのまま家を飛び出した。
「ナオ!」
もうどうにも出来ない…
私の力じゃどうにも出来ない…
どんなにキョウヤが好きでも。
どんなに側にいたくとも。
それはもう叶わない…



