「お前らどっか行くのか?まぁソウがいるなら心配ねェけど」





面倒と言いながらも一応いつも私の護衛を全うしてくれるケイゴは、私の行動に少しばかり敏感だ。






「倉庫行くだけだよ」




「何だよ。珍しいな」




「ソウと遊ぶの」




別に倉庫に行きたいわけじゃない。ソウと遊びたいけど、ソウは総長になってから毎日顔を出さないといけないらしいからそれについて行ってるって感じ。





ソウがかまってくれない時は梶君がお菓子をくれるし、いつも空き教室にいるメンバーが漫画を貸してくれたりする。





ここ数日それが日課になりつつあって、そんな私を珍しいものでも見るかのように少し驚いた表情を見せるケイゴは次の瞬間には渋い顔を一瞬して見せた。





「なら夕方ごろ迎え行ってやるよ」






そしてそんな珍しいことを言い出すしまつ。






でもそんなケイゴの考えが分からないほど私も馬鹿じゃなくて、今まで白夜月の倉庫になど行ったこと無かった私が行き出した事をケイゴは心配しているんだと思う。