WOLF-孤独のその先-





夜中にふと目が覚めた。





私の身体はキョウヤの腕に閉じ込められるようにしてぎゅっと抱きしめられていて



その甘い重みが心地いい。







隣に寝ているキョウヤに目を向けると、スースーとリズム良く寝息をたてて眠っている。こうやって間近で見ても本当に整った顔立ちだ。そしてシーツからチラッと見えるのは背中にある刻まれた紫色のテッセンの花。





「アイツに繋がれた鎖を解いてやってくれ」いつかスグルさんに言われた言葉。





そしてキョウヤの言っていた「甘い束縛」の意味を、何故か今ふと思い出してしまった。





甘い束縛…それってどういう意味なんだろうか。





普通の束縛よりも緩いという意味なのか、それとも甘いって優しくてとろけそうだとかそんな意味なのか…まるで分からない。





でも普通の束縛じゃないって事は分かる。だってもしも普通通りの束縛だとしたら甘いなんてワード入れるはずなんてないから…




もしかしたら何かしら意味があるのかもしれない。






キョウヤの寝顔を見ながら少しだけチクリと胸が痛んだ。