WOLF-孤独のその先-




今二人で一緒にいる。それだけで良いじゃないか。十分じゃないか。






沢山の人が存在するなか、キョウヤに会えたのは奇跡で、そして思いが繋がっているなんてさらに凄い事で。






キョウヤの過去がどうとか、そんなの関係ないのかもしれない。





今こうして私を真っ直ぐに見つめてくれる。ただそれだけで…キョウヤの側にいる理由なんて十分にある。





「ナオ」





名前を呼ばれるたび好きがつのる。






そっと触れられるたび愛しさがつのる。






こんなに人を好きになるなんて事、もうきっと一生ない。






ずっとずっとキョウヤだけだ。






グレーの瞳と目があった瞬間、ゆっくりと瞳を閉じて瞼をふせる。





そしてキョウヤは私の耳元にそっと顔を近づけると













「愛してる」














……そう言って優しく口付けを落とした。