WOLF-孤独のその先-




いつもより少し乱暴に掴まれた腕はやたらと熱く感じで、そのまま強引に和洋室の部屋に入れられると大きなベッドへと押し倒された。




見上げたその表情はどこか余裕がなさそうに見えてそして顔をゆがましている。





「…キョウヤ」





そう私が呟くと





「ナオ」




と名前を呼ばれる。




その声はお酒を飲んでいるせいか少しかすれていつもよりも色っぽく聞こえて





「お前が他の男に触られてるとこなんて…考えただけでおかしくなりそうだ」






さっきの私のズルい嘘。
キョウヤがこんな苦しそうな顔をしているのにそれが少し嬉しいなんて思う私はどうかしてる。





「俺がそんな事言う資格なんてねェのに」





「………」





「周りにはいつも如月組のブランドに群がる女ばかりだった。俺を見てねェ奴に自分を見せるつもりなんてなかったし、それでいいとさえ思ってた。俺にとって女なんて利用するだけの生き物だった」




「……………」





「こんな事言っても言い訳にしか聞こえねェかもしれないけど、お前と出会ってから一切女とは会ってねェ」