WOLF-孤独のその先-




恋は、嬉しい事もあれは苦しい事もあるって聞いた事があるけど、それってこういう痛みの事を言うのかな…




「だから平気」





言葉はそうやってすんなり出て来るのに、まるでそれに心が追いつかない。




「私だって好きな人くらいいたし彼氏だっていたよ!だから本当気にしてない」





これは見栄っ張りなんかじゃない。そうやって嘘を付く事でキョウヤも嫉妬したらいいのにって。そうしたら少しは自分の気持ちが軽くなるんじゃないだろうかなんて馬鹿な考えが生まれたから。





私の言葉にキョウヤはピクリと少し眉を動かすと、何故かいきなり椅子から立ち上がった。




「行くぞ」




「え?」




「部屋戻るぞ」





そんないきなりのキョウヤの行動に目の前のチヒロさんもケイゴは口を開く事はなくて、私はグイっと力強くキョウヤに立ち上がらされると強制的に引っ張られる。