夜ご飯は和風な個室で四人一緒で、キョウヤとチヒロさんは驚くほどお酒を飲んでいた。
でも、あんなにもたくさん飲んでいたはずなのに二人ともちっとも酔っ払う気配なんかなくてお酒の飲んだ事ない私でも分かるくらいお酒が強いんだと思う。
これが俗に言う、浴びるほど酒を飲むというやつなのか。
「ねぇ、一口ちょうだい」
実は少しお酒というものに興味がある。
よくテレビのCMかなんかで喉を鳴らしながら飲んでるやつを見て、本当に美味しいのか気になってたし、お洒落なグラスに注がれているお酒を見ると凄く美味しそうな気がしてくる。
それに今時は高校生でもお酒を飲んでる人もいるんだとかいないんだとか。まぁ飲んじゃダメなんだけどさ。
「あ?ダメだ」
「一口だけだって」
「無理」
自分は美味しそうにゴクゴク飲むくせに、片眉を跳ね上がるようにして怪訝な顔をしてくるキョウヤは飲ませてくれる気ゼロらしい。
「本当キョウヤは過保護だな〜」
チヒロさんがとろんとした瞳をしながら肩肘を付いてそんな事を言ってくる。
「一口ぐらい飲ましてやれよ」
チヒロさんに加勢するようにケイゴも口を開くけど
「ダメだ」
やっぱりキョウヤは飲ませてくれる気はないらしい…
「ケチ」そうぽそりと聞こえない様に呟いたはずなのに、隣のキョウヤは思ったよりも耳が良かったらしく
「んだと?」
切れ長の瞳を私に向けてくる。
やば!聞こえたの?



