WOLF-孤独のその先-




キョウヤと二人で部屋を出て中庭に向かう。




高級旅館だからか大勢の人がいるってことはなくて、年配の夫婦や大人なカップルがちらほらいる程度。うるさいって事もなくて、キョウヤをジロジロ見てくる人もいない。静かな空間が心を落ち着かせてくれる。





外を歩いていてこんなに穏やかなのは久々な気がするな。





私が行動を共にするといったら、キョウヤとソウとケイゴが主で全員容姿が整っているためかいつだって女の子達の注目の的だ。





だけどここではそんな事もなくて、二人の時間をゆっくり楽しめそう。




隣にいるキョウヤの腕に手を絡めると、いつもはキョウヤからのスキンシップが多いからか自分からすることは無くて少し恥ずかしい気もするけど、そんな私に「ふっ」と優しく笑ってくれる。




「ここかな?」




「だな」





カフェに入るとこれまた穏やかで優しい雰囲気の店内。窓から見える日本庭園はものすごく綺麗で魅力的で





「すごいね!綺麗」




隣のキョウヤにそう感動を伝えると





「今日は良く笑うな」




と言ってやっぱりキョウヤも嬉しそうな顔をしてくれる。