キョウヤの元へ戻るとやっぱりその表情は不機嫌そのもので




「キョウヤ?」




その顔を覗き込むと綺麗なグレーの瞳が私をジロリと見てきた。





その瞳は睨んでるにもかかわらず、さっきの熱を無くしていた時とは違って安心感を与えてくれて





「帰るぞ」




キョウヤのヤキモチは今日も健在だ。





「うん!」




だけどそれがやっぱり嬉しくて、好きでいてくれているんだと実感できて…たまらなく胸がギュッとなる。





キョウヤに腰を引き寄せられ私もそれに寄り添うようにしてピタリとくっつく。





ソウにもやっと認めてもらえて、影龍會の事も解決して何だか少しスッキリしたな。





そして私はそのままキョウヤに連れられ白夜月の倉庫を後にした。