「ちッ 出ねェ」
「え?出ないの?」
こんな時に出ないなんて、何のために携帯持ってるのよ!!
「クソ、こうなったら仕方ねェ」
ケイゴは私の手を離すと、イラだったように歩き出しさっき話していた男へと近づいて行く。
そしてその男達の中の、三人いるうち一人の胸ぐらをいきなり思い切り掴んだ。
「おいてめェ、さっきの話し詳しく聞かせろや」
それはいつものケイゴとはまるで別人で、威圧的オーラで辺り一面を支配している。
「な、何だよお前!」
ケイゴよりも背の低い彼はケイゴを見上げるようにして焦りながらも睨みつけていて、他の二人はケイゴに殴りかかろうと近付いてくるが
「白夜月をどうするつもりか聞いてんだよ。てめェら影龍會だろ」
ケイゴの地響きのような低く恐ろしい声に、ほかの二人の一人が何か気が付いたかのようにガクガクと震え出した。
「おい!ヤベーよそいつ!前白夜月の総長だ!!」



