「そろそろ昼飯にしねェ?」



「うん、そうだね」




午後一時、
ある程度の荷物を運び終わってあとは荷ほどきだけだ。




ケイゴも梶君もものすごいスピードで荷物を運んでくれたおかげであっという間に片付きそう。やっぱ暴走族って腕力あるのかな。





新しいマンションはまさかのキョウヤの家から歩いて五分ほどで、前の家よりもさらに近くなった。



素直に嬉しい。キョウヤに言ったらきっとこの近さに驚くだろう。





自分で決めたわけじゃなくて、お母さんが決めた物件なのにこんな近所に引っ越してこられるなんてもはや運命と思うしかない。