「ケイゴなんだ。なんかビックリ」





「似合わねェって言いたいのかよ」





確かにキョウヤの言う通り、ケイはどちらかというとケイゴよりケイって響きの方がヤンチャそうな表情に合ってるのかもしれない。





だけど今は完全に男性で、よくよく見たらちょっとカッコイイとか思えるほどのレベルで





「別にケイゴでも変じゃないよ?」




私がそう言うと、ケイは少し驚いたように何故か私を見ていて





「お前おちょくってんのか!」




それはどこか恥ずかしそうにも見えて




「何でそうなるのさ、本当の事言ってるのに。じゃあこれからほケイゴって呼んでも良い?」




「何でてめェに呼び捨てにされないといけねェんだよ」





だけど横顔はちょっとだけ嬉しそうにも見えて





「もう決めたよ、ケイゴね!ケイゴ!」




隣に座っているケイゴはなんだかブツブツ文句を言ってたけど、その後も何回かケイゴって呼んでもそれを止めようとはしてこなかったからそう呼ぶ事を認めてくれたんだと思う。