だけど次の瞬間、ドカッとものすごい勢い音に「ぐっ」とケイのくぐもった声が聞こえてきて…目の前のケイは吹っ飛んでいた。
「け…ケイ…?」
あまりの突然の出来事に、もはや目は点で
「こらこらケイ君、主人のいない家で何してるのかな?」
「チヒロ…お前いま本気で蹴っただろ!」
倒された身体を起こして振り返ると後ろにはチヒロさんの姿。
「ナオちゃん大丈夫?何にもされなかった?」
「あ、はい…」
ケイが吹っ飛んだのはどうやらチヒロさんが蹴飛ばしたかららしい。
「俺は大丈夫じゃねェ!」
「キョウヤにやられるより何倍もましだろ」
「まぁそれはそうだけどよ。冗談だろうが!誰がこんなガキ襲うかよ!」
ガキって一歳しか違わないじゃん…
「じゃあ何してたんだよ」
チヒロさんの珍しく低い声に、吹っ飛ばされケイが身体を起こして乱れた制服を直す。



