WOLF-孤独のその先-




男の人は押さえていたスポーツタオルと私のパーカーを取ると、新しいフェイスタイルで血を拭き取りバスタオルで押さえる。



「あの…この人大丈夫なんですか?」



何だかさっきより息が荒くなってない?




「大丈夫、さっきより血は止まってきたから。だけど今晩は熱との戦いだろうね」




圧迫するようにバスタオルで手際良く傷口を塞ぐと、何処から持ってきたのか伸縮性の包帯で巻き付けた。




「あーあ、俺まで血だらけだ」




そう言って自分のシャツを掴んで苦笑いをして見せる



「あのパーカーは君の?」




「はい」




「ダメにしちゃったね…ごめん。でも君のおかげでこいつ助かったよ」