先に入って行った梶君に
「おい梶遅せェぞ、何してたんだ」
ソウの声が聞こえてくる。
梶君に続いて中に入ると、そこはまるでプレハブとは思えない空間が広がっていた。
まさかの床はフローリングで、そしてソファーやテレビまでもがある。まるでリビングだ。
「は?…ナオ」
梶君に続いて入った私を見た瞬間、ソファーに座ってたソウがガタンと大きな音をあげて立ち上がる。
次の瞬間何かを察したのか私から視線を外し梶君を睨みつけた。
「梶、てめェ」
それは今にも殴りかかってしまいそうなオーラで、だけどとうの梶君は何の動揺も見せる事なく
「ナオちゃんが話しあるんだって。だから連れて来たんだよ」
「話し?だからって何勝手な事してんだよ」
未だに睨んでるソウを見て、私はここへノコノコ来ていい人間じゃなかったんだと悟る。



