「いつもどこかクールで何事にも無関心だったのに、あんな素の感情むき出しにするようになったのはナオちゃんのおかげだよ」
「ありがとう」と言ってくるチヒロさんは、きっといつもキョウヤを心配していたのかもしれない。
喧嘩ばかりを繰り返すキョウヤに
儚く寂しそうな表情をするキョウヤを。
私は、キョウヤの座るソファーの前に行くとその前にしゃがみ込んむ。
「三人で一緒に行こう」
不機嫌そうなキョウヤに向かって笑顔でそう言うと
「お前、それで良いのかよ」
キョウヤはいつだって私の事を考えてくれる。優先してくれる、
きっと今不機嫌なのだって、私の事を考えてくれたからなんだと思う。チヒロさんが言ったように二人きりで出かける事の出来ない自分にもどかしく思ってるんだと思う。



