ソファーに座ってる不機嫌中のキョウヤに聞いても仕方ないと思い、リビングに入ってきたチヒロさんへと耳打ちする。
「キョウヤどうしたんですか?」
「あぁ、あれね。ナオちゃんと二人で駅前に買い物に行くって言うから俺も付いてきたらあんな様子だよ」
どこか面白そうに笑うチヒロさん
「車ならまだ良いんだけど、歩いて行くとなるとさすがに若様一人じゃ歩かせられないからね」
そっか、こんなに近所でもキョウヤは一人で出歩くことは禁止されてるんだ…なのに私はキョウヤと買い物に行けることが嬉しくてすっかり忘れていた…
「そうですよね…すみません」
申し訳なさそうに謝る私にチヒロさんは
「ナオちゃんは悪くないよ、こちらこそ自由に出かけさせてあげられなくてごめんね」
「いえ、私は良いんです」
「それにしてもあいつさ、本当変わったよ」
「え?」
「俺も行くって言ったら凄い怒ってさ、ふざけんな!とか言って聞かないの」
やっぱり楽しそうに笑っているチヒロさんはどこか嬉しそうに見える。



