しばらくして離れた互いの唇。




軽く抱きしめられてる背中にキョウヤの熱がやけに残る。





突然の事に唖然としていた私は、次の瞬間にはボッと顔面が熱くなるのが分かった。





「顔赤けェ」




そんなの分かってる、自分で嫌というほどわかってる!!





だって…だって私…





「初めてだった…から…」




未だ真っ直ぐと見つめてくるキョウヤから、のがれるようにして身体をよじらせ視線をズラす。





けれどがっしりと掴まれた身体はキョウヤの腕がそれを許してはくれない。





チラリと視線を少しだけ戻すと、キョウヤは少し目を細め意地悪そうに口角を上げて





「…ふっ…ん…」





今度は深く唇を奪った。