「あっちに車あるから!」 狭い裏路地には入らなかったのか、少し先に止めてある黒のセダン そのまま二人で引きずるようにして何とか車へとたどり着くと、男を後部座席へと押し込んだ。 「君も乗って!」 「え?」 いきなりそう言われた言葉に唖然とするしかなくて 「いくら君が関係なくたってそんな血だらけだと怪しまれる、それに帰れないだろ」 そこでやっと現実に目覚めた。 全身血だらけの自分 パーカーをキョウヤの腹部に当てているせいでこの寒い中半袖一枚で立たずんでいる