靴を履き替える暇も与えてくれず、上履きのまま昇降口を出て門の前に近づくにつれて分かる。 門の前には、いつしかの夜ソウに怒られて乗った車だ。 「乗れ」 その口調はいつも通りなのにもかかわらず、やっぱり手を握る手は強くて言われるがまま私は車の後部座席へと乗り込んだ。 それに続いてソウが私の隣に座り、梶君が助手席へと乗り込んでくる。 一体どこに行くのか、隣にいるソウを見てみるけどその瞳が私と交わることは無い。