とにかくディスプレイなんか見ている余裕もなく、キョウヤの返事を待っている場合でもなく私はボタンを勝手に押した。
『おーいキョウヤ!飲み行かねぇ?』
こんな時に聞こえてきたのはそんな呑気な言葉
助けを求めようと電話に出たけれど、もしかしたら無駄だったかもしれないなんて思いながら
「あの!この人刺されてるんです!血だらけなんです!」
ただ必死に大きな声で話す私に『え?』
なんてすっとぼけた声が届く
「このままだと死んじゃうかもしれない!助けて!」
『え?刺されてるってキョウヤがか!?君そこの場所分かる!?』
クラブか何処かにいるのか後ろの音は騒がしくうるさい、それを電話の相手も感じたのかいきなり静かになった背後に何処かへ移動したんだと分かる



