WOLF-孤独のその先-




満月の月明かりに照らされて

男の顔がうっすらと見える。




この男、キョウヤだ…




喧嘩でもして倒れているのだろう
だけどこの血の量は異常だ。



放っておいたら死ぬんじゃないだろうか…



そんな心が私の手を震わせる




「あの…」




小さな声、私の小さな声が裏路地にやけに響く



「大丈夫ですか…」



小さく呟いた私の声に反応したようで、ピクリと身体を揺らす。



どうやら意識はあるようだ…




「…誰だ…ッお前…」




警戒するような声、酷く冷たいグレーの瞳