WOLF-孤独のその先-




夜の街は夜のはずなのにとても明るくて騒がしくて




ここにいると心が紛れると同時に変な焦燥感に襲われる。




それは私だけなのだろうか、他の人もそうなのだろうか…




今日昼にソウからお弁当をもらった事を思い出して、たまにはおばさんにお礼のお土産でも買おうかと珍しく街をぷらぷらと歩き出す




ポケットの中には札束。



いつもの自動販売機を越えて駅前に行くために裏道を入って少ししたころ




ドンっと何かに躓き思わず道路へと倒れる。



「いったぁ…」



見るとタイツの膝あたりには完全に穴が空いていて、少し擦りむいている

最悪…




「……うッ…」




いきなり聞こえてきた短い声




その声は私の足元から聞こえてきていて




「え…」




そっちに視線を移した私は思わず目を見開いた。